【決算】オールアバウトの財務諸表を読む
引き続きメディア関連企業の決算を読むということで、オールアバウトの決算を読みました。前回
の比較の中で「コンテンツのレコメンドを人でやるのか、機械でやるのかで収益に差がでる」わかったので今回は広告配信に着目してオールアバウトを見てみようと思います。
目論見書
平成17年に出された(意外と昔から上場してる企業だとここで知るw)目論見書に寄れば当時は広告と自社ECで売上を立てる、という見立てのようでした。専門家を使ったコンテンツの質の高さが強みだった模様。
最近の決算
yahooファイナンスで最近の決算を漁って見たところ、去年は当期純利益赤字w
やはりアドテク周りが強くないとメディアで稼ぐのは厳しいのかと実感。
有価証券報告書
有価証券報告書を読むと、セグメント別の売上比が。
コンシューマーサービスの売上比率が7割を超えている。。。
去年からの成長率と下記の広告事業の説明部分を見る限り、アドテクに力を入れていく気は無さそう。。。
(マーケティングソリューション) (1) インターネット広告事業
当社グループの主力事業でありますインターネット広告事業は、当社グループが運営するメディアに対する広告 主からの広告出稿等で収益を獲得しているビジネスであります。
当社の運営するインターネット総合情報サイト「All About」は、30代から40代前後の情報収集欲求が強く、知 的好奇心旺盛なインターネットユーザーをコアターゲットに、住宅・不動産、マネー、健康・医療、美容、デジタ ル、暮らし、ビジネス、グルメ、旅行など多彩な分野において、その道のプロである「ガイド」と呼ばれる専門家 が、情報を発信するサイトであります。ガイドは、自身の顔写真、氏名、プロフィールを公開しており、とかく匿 名性が高く情報の信頼性に不安を持たれることの多いインターネットコンテンツの中で、利便性だけではなく、信 頼性、共感性という価値を生み出しております。
当社では、累計160,000本以上の記事コンテンツ制作で培った編集ノウハウを最大限に生かした編集型広告(エ ディトリアル広告)や、バナー広告、クリック課金型広告等、多彩な広告手法により広告主のニーズに総合的に応 えるインターネット広告掲載等により収益を獲得しております。
今後の展望
専門家の消費者に対する知見を生かして、今後は生涯学習事業などオフライン事業にも参入していく見込みだそうです。メディア運営してると「商品がどのように受け入れられているか」については本当に詳しくなりそうだな。。。
参考資料
・目論見書
https://corp.allabout.co.jp/files/2005/08/050812_3.pdf
https://corp.allabout.co.jp/files/2017/06/170623_1.pdf