【財務諸表比較】「Gunosy」vs「ユーザベース」
Gunosyとユーザベースの業績を比較しました。
メディア企業はどのように稼いでいるのか、という疑問からこの二つを比較して見ることにしました。
業績比較
グラフで見るように、売上高はGunosyがユーザベースの約2倍ほど。
営業利益では約6倍です。
ここで両者の略歴を比較してみましょう。
略歴比較
Gunosyはスマホ向けのサービスとして始まっており、そのあと、アドネットワーク事業に参入しています。スマホは年々利用率が上がってきており、多くのユーザーの接点を持つデバイスになってきています。メディアのマネタイズの方法として広告がありますが、Gunosyも広告でマネタイズを図っており、ユーザーの興味と広告主をマッチさせるアドネットワークを構築してきました。「多くのユーザーに向け最適な情報を届ける」方向で事業を行なってきたことがわかります。
一方、ユーザベースはTo B向けの業界動向リサーチサービス、「SPEEDA」を最初にリリースしています。そこからNewsPicksをリリース、そしてNewsPicksの有料購読プランを開始しており、「ユーザー課金型」のメディアビジネスになっています。自社で編集機能も持っており、コンテンツの質を追求する戦略をとっています。
コスト比較
特筆すべきはGunosyの営業利益率が20%であること。
IT企業の平均利益率が7%であることを考えると驚異的な数字。
売上原価率、販売管理費率共にユーザベースよりも6%低いです。
従業員数で比較しても、Gunosyが119人、ユーザベースが190人。
コンピューターに働いてもらうGunosyが人で収益を生み出そうとしているNewsPicksの業績を上回る、という構図になっています。
終わりに
いかがでしたでしょうか。メディアのビジネスといってもビジネスモデルによって利益に差異が出てきます。Gunosyとユーザベースでここまで違いがあったのは驚きでした。
有価証券報告書
【Gunosy】
【ユーザベース】
参考
これも面白かったので参考までに♪
「スマホにはタイムリーなメッセージ伝達が求められている」 広告ビジネス好調のGunosy事業責任者が語る強み [インタビュー] https://goo.gl/nnSJWm