No.39「人はなぜ傷つくのか」 秋田巌
No.39「人はなぜ傷つくのか」 秋田巌
人はなぜ傷つくのか、を読みました。
人が悲しんでいないのか、を考えてストレスを感じることが最近多いため、この本を手にとりました。
なぜ、傷つくのか、という問いについて掘り下げられているとは思いませんでしたが、傷に対する見方という面では、新しい視点を得られたと思います。
精神学分析の面から傷つくことを、何者か、になるためのトリガーとして捉えています。
その傷から逃れず、傷を克服し、自分の人生に意味を見つけた人を、何者かとして本書では捉えています。
何者として例に挙げられているのは、ブラックジャックやドラゴンボールのベジータ、ヒミズの主人公などであり、いずれも絶望の淵に立地、もがきながら、やれることをやりきり、最後は自分の人生を受け入れるという共通点があります。
先日、卒業式シーズンに乗じてフェイスブックに回ってきたこの記事内のニーチェのツァラトゥストゥラからの引用にも同様のことが書かれていると思います。
東大卒業式の式辞が深いと話題に「善意のコピペや無自覚なリツイートは......」(全文)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/08/tokyo-university-speech_n_7022498.html
結局、自分ができることにフォーカスして生きていくのみであるとまた確認したように思います。