No.42 「超入門資本論」
超入門資本論 小暮太一著を読みました。
企業で働く人はなぜ儲からないのか?っていうテーマの本です。結論から言うと、理由は「給与がその人が仕事をこなすために必要な分しかもらえないから」です。
なぜなのでしょうか。それをマルクスの資本論を引用した価値創出の理論で説明しています。
以下、キーワードで振り返るポイントです。
①価値
何かをするのにかかる平均的な時間と定義。例えば議事録を作成するのには1時間かかる、みたいな
②使用価値
自分の行ったことが他の人に与える価値。価値は普遍的だが、使用価値は人によって変わる。
③絶対剰余価値
ある人が働いた時、生み出す価値。
働く時間を伸ばせば増える。
④相対剰余価値
社会的状況が変わることで生み出される価値。例えばコカコーラを日本でなく、マレーシアで作り、削減した人件費分生まれる価値を指す。
⑤特別剰余価値
時間×能力で生み出される価値を測った時、能力の向上によって生み出される新しい価値を指す。
例えば1時間で10本コーラを作れる機械を使っていたが、1時間で20本作れる機械を発明した場合、10本分が特別剰余価値
つまり、
1.給料は生き行くために必要な分だけしかもらえない。
2.価値はやがてなくなるし、インターネットに発達により、価値の陳腐化が早くなっている。