No.41「経済は地理から学べ」
経済は地理から学べ 宮路秀作
を読みました。
地域ごとの資源、政治、文化から、お金の動きを説明してくれる本です。電力、貿易戦略、工業と関連深いです。
その前に、四つの距離の概念の話が、普段無意識に使ってるから気づかないけど、結構重要だと思ったので、載せときます。
1.時間距離
移動にかかる時間で、距離を図る。
例 東京から大阪まで新幹線で約3時間
2.物理距離
移動にかかる距離
例 東京から大阪まで500km
3.経済距離
移動にかかるお金で距離を図る
例 東京から大阪まで新幹線で13210円
4.感覚距離
ある地点に対する個人の感覚で距離を図る
例 アメリカの方がインドより遠いが、よく知っているのでインドよりも近く感じる。
本の中では様々なケースを取り上げていますが、価値のパターンは大体この4つのフレームのどこかにゆがみがあります。
実際に本で取り上げられていたケースを二つ紹介します。
◼︎なぜ、オーストラリアではアルミニウム、ボーキサイトが多くとれるのに工業が発達しないのか。
①国土の真ん中が砂漠
②主要都市が海岸沿いに固まっている
③ボーキサイト、アルミニウムは重く、体積も大きいので、運搬コストがかかる
④技術力の不足
◼︎ノルウェーがEUに入らなくても経済を回していける理由
①近海が潮目になっている
②暖流が流れているため、港が凍らない
③山岳国であり、水力発電が盛ん
興味沸いたらぜひ、読んで見てください〜