No.5「自分の小さな箱から脱出する方法」
自分の小さな箱から脱出する方法
最近、誰もが無能に感じていたりしませんか?
そんなあなたにはこの一冊が堪えるかもしれない。
自己欺瞞について書かれた本です
人は他人の求めることを知っているという仮定を前提とする
求めることに応えないことで自分への裏切りが生じるが、人間は裏切った自分の正当化のために他者を低く評価する。
これがつまり箱の中に入った状態である。そしてこの状態が恒常化すると、その人は常にあるパターンの自己正当化を行い続ける。
わかりにくいので一例を取り上げよう。私に生まれたばかりの子供がいたとする。夜中にその子供が泣き出した。私はあやそうと思ったが、やめた。なぜか。その理由はもしかしたら、明日の朝、早くから仕事があるからかもしれないし、単にめんどくさかったからかもしれない。いつも朝の7時に家を出て、夜の10時に帰ってくる生活はきびしいだろう。このように感じていたとしたら、自分に原因があったかもしれないにもかかわらず、自己保身のために、他人に責任をなすりつけてしまったことも多いにあり得るのではないか?
隣の妻が自分の役目である家事をサボっているだけだ。みたいに。
ここに自分への裏切りがある。いつも頑張っている私を守るためには妻に悪者になってもらう必要があったのだ。
こうして自分はいつも頑張っている夫だという箱が出来上がる。
もし、妻のやることなすことが否定的に見えてしまってきていたら、それは箱が固定されてきている兆候だ。
あなたに心当たりがあるなら是非この本をお勧めしたい。