No.40「3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術」
「3分間コーチ ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術」 2008年、伊藤守著、を読みました。
心理学者のアドラーによれば、仕事がうまくいかない原因の90%以上はコミュニケーションの問題だそうです。そうであれば、業務や自己研鑽と同様にコミュニケーションも扱うべきではないでしょうか。
これによれば、大切なことは三つです。
- 部下と話す時間をとる
- what's in it for me? を示す
- 会話を楽しむ
- 部下と話す時間をとる
部下と話すためだけに時間をとります。時間が取れないなら1分でもいいそうです。
しかし一つ条件があります。その時間はパソコンを閉じ、部下と話すことだけに集中してください。そうすれば、部下はあなたが自分のために時間を取ってくれたことを嬉しく思ってくれます。これが関係性を築く1歩目です。
2. what's in it for me? を示す。
次に部下にその仕事をしたらどのようなメリットがあるかを教えてください。このメリットは部下の目標と一直線上になければなりません。部下の目標は会社の目標と一直線上になければなりません。心のそこから情熱を感じ、仕事をしているときほど、仕事の成果は高いです。そして個々人が目指す方向が会社の目指す方向と合っていれば、それが会社の発展の大きな原動力になります。そのために上司が部下の目標を知り、仕事のメリットを伝えることが大切です。
3. 会話を楽しむ。
創造性は楽しさの中から生まれます。ドイツの分子医学研究センターが行った調査によれば、ゲージの中にチューブなどのおもちゃが入っているマウスの方がゲージの中に何もないマウスよりも新生する神経細胞の量が5倍多いそうです。体験上、楽しみながらやる方が新しいアイディアができるのではないか、というのは誰でも一度は感じることではないでしょうか。
これら3点を心がけて部下とのコミュニケーションを行うといいそうです。タイミングは具体的に
指摘することがコツ。例えば、商談から帰ってきたらどんな感触だったか教えてくれないか?というといいです。
新卒の子が配属になり、初めて部下を持ったという方にオススメですー。