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No books, No life

最近読んだ本のレビューをしています

No.31「自由からの逃走」

自由からの逃走を読みました。1941年出版、エーリッヒフロムが書きました。

 

この本は現代における、自由について取り扱っています。誰もが自由に仕事を選べるようになった時代において、仕事に紐付いていた階級意識がなくなり、人は自由を目指せるようになったとともに、自分の居場所を失いました。そこで人は孤独を癒すために他者とのつながりを求め、社会的要請に従うようになります。

この状態をエーリッヒフロムは「消極的な自由」と主張します。

(彼が考える自由の定義の幅広さに驚かずには入られませんでした。。。)

 

一方、現代は自分の目標を見つけ、その実現のために努力できるようになった時代でもあります。このように自ら行動していく状態を「積極的な自由」と主張しています。

 

個人の感情が社会情勢に対してどのような影響を与えるのかがテーマですが、緻密な個人の行動分析の中で自由とは何か、自分の生き方についても考えさせられます。

 

ボリュームは337ページ、内容も複雑で読むのに時間はかかるかもしれませんが、読んで後悔はしない本です。おすすめ。