No.28「チーズはどこへ消えた」
チーズはどこへ消えた( Who moved my cheese?)、スペンサージョンソン著、門田美鈴訳を読みました。
この本の著者である、スペンサージョンソンさんは、医学博士であると同時に、心理学者でありながら、大学や研究機関の顧問を務め、シンクタンクに参加しています。その功績を認められハーバードビジネススクールの名誉会員になりました。
恐怖を捨て新しいことにチャレンジする大切さについて書かれています。
- あらすじ
物語はネズミ二匹と人間二人がチーズを見つけたところから始まります。チーズはだんだんとカビていきますが、膨大な量のチーズであったために、油断していた人間二人はチーズが腐っていくことに気がつきません。ネズミたちはチーズが腐りかけていることに気がつき、違うチーズを探しにいきますが、人間たちはチーズが腐っていることに気がつかず、ついにチーズはなくなります。
人間二人は絶望し、チーズがなくなった原因探しを始めます。長々と原因探しをし続けたある日、一人はここにチーズがない現実を受け入れ、別のチーズを探しにきます。ながらく同じところに止まっていた彼には長距離の移動はタフでした。しかし一歩踏み出した自分に自信を持ち、新しいチーズを手に入れた時を具体的に想像することで辛く、先の見えない旅程を終え、新しいチーズを見つけます。
そこには先に出発したネズミ二匹がいたそうです。
この物語から学ぶべきことは7つです。
- 環境の変化は常に起きていること
- 環境は永遠に変化するものであること
- 環境の変化に適応できなければ、絶滅してしまうこと
- 環境の変化に対応するために
- 周囲の環境の変化に気づくこと
- 変化を恐れないこと
が重要であること
- 成功した時の姿を具体的にイメージすることで成功をつかみやすくなること
人間は道がゴールに通じていることに多くの時間を割きますが、考えてはいてもどこにも移動はしていません。前でも後ろでも右でも左でも斜め右上でも斜め目左下でもどこかへ進むことに意味があることと現状を変えようと一歩を踏み出す勇気が尊いことをこの本は教えてくれています。
30分で読み終わるので是非どうぞ。