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No books, No life

最近読んだ本のレビューをしています

No,23「企業内人材育成入門」

企業内人材育成入門 中原 淳 著 を読みました。

 

目次

 

投資に対してどれだけの資本を回収できたか、を示す指標であるROIが重要視される現代において企業における人材育成の重要性が叫ばれています。その理由は人件費が費用の中で最も大きい割合を占めるからでしょう。人の生産性を高めることはROIを高めることに大きく貢献します。

 

ではどうすればROIの高い、つまりハイパフォーマンスの人材を育てることができるのでしょうか。ここでは理論と成功法の取得という観点で企業側が提供できるものについて考えてみようと思います。

 

インストラクショナルデザインとは端的に言えば学習装置のデザインです。最近開発されたもので言えば、インターネット上のアクティブラーニングのようなものを指します。携帯で使うアプリなどがそうです。

 

このようなアプリには学習者のモチベーションを高める工夫があります。例えば、ゲーム感覚で問題がモンスターに見立てられていたり、正解するとメイド服を着た女の子が褒めてくれる、というような仕掛けです。

 

このケースでは知識は外部からの情報を吸収することで得られます。

 

 

  • 実践的共同体

実践的共同体とは社員が働く仕事場のことです。社員が積極的に職場の中で意見交換をすることが前提となっているという点で職場とは少しニュアンスが違います。私たちは人に教えられることでその知識を習得したり、人に教えながら自分のやり方を体系化します。人に教えることが自分の能力を一番高める、ということは実感されたことがあると思います。社内で行うブレストもこの典型的なパターンです。

 

このケースでは知識とは外部とコミュニケーションの中から生み出されるものです。

 

  • まとめ

大きく分けてこの2パターンから知識は生み出されるそうです。インストラクショナルデザインで得られる知識は理論が多く、すぐにOJTで使えるものではないかもません。しかし、フレームワークを知っていれば業務を効率化することができます。この点で理論を学習することも重要な研修です。

 

一方、実践的共同体によって生み出される知識はOJTで生み出されており、現場ですぐに役立つ知識でありますが、いつも有効な結果が得られるとは限りません。学習者が知識を総動員してトライ&エラーと周囲とのディスカッションの中から自分なりの成功法を見つけ出していかなければなりません。

 

  • おすすめ度 ★☆☆

人材関連のお仕事をされている方には★★☆です。人材育成、特にその環境づくり、モチベーション作りについて体系的に書かれています。一方、具体的な方法論はあまり書かれていません。企業によって変わるので方法論を書くことは難しいかもしれませんが。。。教育、人材に興味のない方は読んでも飽きてしまうと思います。