3日坊主の英会話

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No.16「役員になれる人の日経新聞の読み方」

役員になれる人の日経新聞の読み方

 

役員になれる人の日経新聞の読み方 田中慎一著を読みました。

損益計算書やバランスシートの面から企業がどのようにしてお金を儲けようとしているのかを分かりやすく解説しており、経済全体の動向についても日経新聞を使って効率的に情報収集できることがわかりました。

 

 

企業がお金を儲けようとする時に考えることは四つです。

 

売上個数を上げる

売上原価を抑える

価格を上げる

固定費を削減する

 

この四つです。例えばリストラは損益計算書の中でも右側にある費用の中にある固定費を減らす取り組みです。費用と純利益を足せば粗利になるため、費用が減れば、利益は増えます。このようにして損益計算書の右側を改善していく取り組みの一つにリストラがあるわけです。

 

上記四つの取り組みに日経新聞のニュースを分類していくと、企業がどのような狙いを持ってその行動をとったのかがわかります。たとえばマクドナルドが出店数を増やしたのであれば売上個数を増やそうとしているのであり、新メニューのアメリカ、ジャパンのバーガーは顧客の単価を上げるための取り組みであることがわかります。

 

このような企業の経済活動はどうやって評価されているのでしょうか。その指標の一つとしてROAガあります。これは売上に占める利益の割合です。このROAを見て、企業の生産性を評価しているのです。また上記の四つの観点でROAを分解してみると、企業のキャラがわかると本書では論じています。例えば、売り上げのうち、売上原価、つまりコストの割合が低いのであれば、この企業はコストカットが上手な企業なんだなというように読み取ることができます。

 

こんな感じで日経新聞を見て、実際にその作戦がうまくいくのかを検証してみて、その会社の成績がどのようになっていくのかについて仮説を立てることができます。この仮説について討論を交わすことができるように日経新聞を読むことが役員になれる人の日経新聞の読み方なのかなと感じました。

 

また会社の業績を予想するために必須な市場の動向を得る指標として先行指数、遅行指数があります。先行指数は例えば消費者株価物価指数や、女性の消費動向などが挙げられていました。遅行指数にはおじさんの消費動向などが挙げられていました。また為替によって株価は影響されますので、海外マーケットや政治情勢、税金、国の財政状況とも無関係ではありません。

 

何かと幅広く情報が載っていて経済新聞とかいうけど経済のこと以外も載ってるやんとガキの僕は思っていましたが、考えが甘かったですね。そんな浅学な僕にもわかりやすく書いてあったので、経済全くわからんよ!って人にもオススメです。