3日坊主の英会話

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No.10「行動経済学 経済は感情で動いている」

行動経済学 経済は感情で動いている

友野 典男

 

この本は合理的な経済人を仮定する、今の標準経済学の問題点を指摘し、人々の経済活動を説明する際に感情を考慮する、行動経済学の有効性を主張しています。

 

※経済人とは、自分の利益だけを追求する人です。

 

方法としては直感や社会的状況、時間、リスクなどの条件を設定して行った実験例を取り上げて標準経済学の理論上での行動仮説と実際の行動における矛盾を指摘し、人の感情の影響を証明しています。

 

中でも最も印象に残っているのは社会的状況による、選好の変化についての説明です。

寄付に関する実験の例があります。この実験では二人のペアを組んで、どちら一方が受給人、どとらか一方が供給人となります。これを一度ペアになった人とはならないように複数回行う実験です。

 

このゲームを何回か行ったところ、供給者の立場になった時に寄付を行った人ほど、受給者の立場になった時に寄付を多くもらえることがわかりました。つまり、親切な人は自分が親切にしていない人からも親切にしてもらえることがわかったのです。

 

他にも実生活でなんとなく感じている論理が証明される実験例があります。

感情を論理的に考える面白い本だと思うので、普段は直感的に動くけど論理的な話は嫌いだなという人も是非読んでみてください。自分の行動が論理的に正しいことを証明できるかもしれませんよ。